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日语版论语公冶長第五 Confucian Analects Les Entretiens de Confucius Confucius' Analects in Latin
雍也第六
一 子の曰わく、雍(よう)や南面せしむべし。
二 仲弓、子桑伯子を問う。子の曰わく、可なり、簡なり。仲弓が曰わく、敬に居(い)て簡を行い、以て其の民に臨まば、亦た可ならずや。簡に居て簡を行う、乃(すな)わち大簡なること無からんや。子の曰わく、雍の言、然り。
三 哀公問う、弟子、孰(だれ)か学を好むと為す。孔子対(こた)えて曰わく、顔回なる者あり、学を好む。怒りを遷(うつ)さず、過ちを弐(ふた)たびせず。不幸、短命にして死せり。今や則ち亡(な)し。未だ学を好む者を聞かざるなり。
四 子華、斉(せい)に使いす。冉子(ぜんし)、其の母の為めに粟(ぞく)を請う。子の曰わく、これに釜(ふ)を与えよ。益(ま)さんことを請う。曰わく、これに*(ゆ=十六斗の量)を与えよ。冉子、これに五秉(へい)を与う。子の曰わく、赤の斉に適(ゆ)くや、肥馬に乗りて軽裘(けいきゅう)を衣(き)たり。吾れこれを聞く、君子は急を周(すく)うて富めるに継がずと。
五 原思(げんし)、これが宰(さい)たり、これに粟(ぞく)九百を与う。辞す。子の曰わく、毋(な)かれ、以て爾(なんじ)が隣里郷党に与えんか。
六 子、仲弓(ちゅうきゅう)を謂(い)いて曰(のたま)わく、犂牛(りぎゅう)の子、*(あか)くして且つ角(つの)あらば、用いること勿(な)からんと欲すと雖ども、山川其れ舎(す)てんや。
七 子の曰わく、回や其の心 三月(さんがつ)仁に違わず。其の余は則ち日月(ひびつきづき)に至るのみ。
八 季康子(きこうし)、問う、仲由(ちゅうゆう)は政に従わしむべきか。子の曰わく、由や果(か)、政に従うに於てか何か有らん。曰わく、賜(し)は政に従わしむべきか。曰わく、賜や達(たつ)、政に従うに於てか何か有らん。曰わく、求(きゅう)は政に従わしむべきか。曰わく、求や芸あり、政に従うに於てか何か有らん。
九 季氏、閔子騫(びんしけん)をして費の宰たらしむ。閔子騫が曰わく、善く我が為に辞せよ。如(も)し我れを復(ま)たする者あらば、則ち吾れは必ず*(ぶん)の上(ほとり)に在らん。
一〇 伯牛(はくぎゅう)、疾(やまい)あり。子、これを問う。*(まど)より其の手を執りて曰わく、これを亡ぼせり、命(めい)なるかな。斯(こ)の人にして斯の疾あること。斯の人にして斯の疾あること。
:一一 子の曰わく、賢なるかな回や。一箪(たん)の食(し)、一瓢(びょう)の飲(いん)、陋巷(ろうこう)に在り。人は其の憂いに堪えず、回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や。
一二 冉求が曰わく、子の道を説(よろこ)ばざるには非ず。力足らざればなり。子の曰わく、力足らざる者は中道にして癈す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり。
一三 子、子夏に謂いて曰わく、女(なんじ)、君子の儒(じゅ)と為れ。小人の儒と為ること無かれ。
一四 子游、武城の宰たり。子の曰わく、女(なんじ)、人を得たりや。曰わく、澹台滅明(たんだいめつめい)なる者あり、行くに径(こみち)に由らず、公事に非らざれば未だ嘗て偃(えん)の室に至らざるなり。
一五 子の曰わく、孟之反(もうしはん)、伐(ほこ)らず。奔(はし)って殿(でん)たり。将(まさ)に門に入らんとす。其の馬に策(むちう)って曰わく、敢(あ)えて後(おく)れたるに非らず、馬進まざるなり。
一六 子の曰わく、祝*(しゅくだ)の佞(ねい)あらずして宋朝の美あるは、難(かた)いかな、今の世に免(まぬが)れんこと。
一七 子の曰わく、誰か能く出ずるに戸(こ)に由らざらん。何ぞ斯の道に由ること莫(な)きや。
一八 子の曰わく、質、文に勝てば則ち野(や)。文、質に勝てば則ち史。文質彬彬(ひんぴん)として然る後に君子なり。
一九 子の曰わく、人の生くるは直(なお)し。これを罔(し)いて生くるは、幸(さいわい)にして免(まぬが)るるなり。
二〇 子の曰わく、これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
二一 子の曰わく、中人(ちゅうじん)以上には、以て上(かみ)を語(つ)ぐべきなり。中人以下には、以て上を語ぐべからざるなり。
:二二 樊遅(はんち)、知を問う。子の曰わく、民の義を務め、鬼神を敬してこれを遠ざく、知と謂うべし。仁を問う。曰わく、仁者は難きを先にして獲るを後にす。仁と謂うべし。
二三 子の曰わく、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。
二四 子の曰わく、斉(せい)、一変せば魯(ろ)に至らん。魯、一変せば道に至らん。
二五 子の曰わく、觚(こ)、觚ならず。觚ならんや、觚ならんや。
二六 宰我、問うて曰わく、仁者はこれに告げて、井(せい)に仁ありと曰(い)うと雖(いえど)も、其れこれに従わんや。子の曰わく、なんすれぞ其れ然らん。君子は逝かしむべきも、陥(おとしい)るべからざるなり。欺くべきも、罔(し)うべからざるなり。
二七 子の曰わく、君子、博く文を学びて、これを約するに礼を以てせば、亦た以て畔(そむ)かざるべきか。
二八 子、南子(なんし)を見る。子路
説(よろこ)ばず。夫子(ふうし)これに矢(ちか)って曰わく、予(わ)が否(すまじ)き所の者は、天これを厭(た)たん、天これを厭たん。
二九 子の曰わく、中庸の徳たるや、其れ至れるかな。民 鮮(すく)なきこと久し。
三〇 子貢が曰わく、如(も)し能く博(ひろ)く民に施して能く衆を済(すく)わば、何如(いかん)。仁と謂うべきか。子の曰わく、何ぞ仁を事とせん。必らずや聖か。尭舜も其れ猶(な)お諸(こ)れを病めり。夫(そ)れ仁者は己れ立たんと欲して人を立て、己れ達せんと欲して人を達す。能く近く取りて譬(たと)う。仁の方(みち)と謂うべきのみ。
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